最近大人気のアートメイクですが、施術を行うためには資格が無いとできない施術となります。
そんな取得していないと施術できないアートメイクの国際ライセンスについてや、現役インストラクターがアートメイクを始めたきっかけなどの疑問を聞いてきました。
アートメイクの施術は看護師が行いますか?
現在、医療アートメイク施術は日本において医療行為とされていますので、医師または医師の指示を受けた管理下の元で専門の技術を習得した看護師、准看護師の施術となります。
国際ライセンスというのはどんなものですか?
日本もここ数年、医療アートメイクというものが国で医療法という法律で医療でというかたちになってきたのですが、日本にアートメイクが渡来したのは30年くらい前に台湾から日本に入ってきました。
私が現場でお勤めをしていた20年前に、傷のカモフラージュといったことでこういった業界を覗きその時、世界の一番リードしている国がやはりアメリカで、アメリカでは、医療ですでにこの技術が導入されていました。
日本でお仕事を辞めて単身アメリカに渡りまして、48カ国が加盟する団体のインストラクター資格を取り、日本の医療で考え方、エビデンスというものを再度、見直すために日々勉強しています。
なぜ、アートメイクを始めたのですか?
以前、私は形成外科にいたのですが、外来には日々たくさんの傷がある方や火傷の方など、中にはタトゥーを消したいという方もいました。
レーザーでは、消せないくらいの広範囲にタトゥーをしていると、切って取るということとなり、その場合どうしても傷が腕や背中に残ってしまいい、当時は『コンシーラーを塗っておいてください』というカモフラージュしか、私たち現場も知識も道具もな無いので、それしかお勧めできなかったのですが、他の国はこういったことはどういう風にしているんだろうといった時にこの技術を知りました。
当時は美容施術という認知が高く、そんなことを医療でするということはなかったのですが、今後医療で利用できるのではないかと考え、始めました。
今では、大学病院のドクターや皆さんにこういったことを知って頂くことで、今まで不可能だったことがやや可能に近くのではないかということで皆さんにご協力頂いている現状です。
眉毛を描くのに絵心は必要ですか?
一番最初に医療に入った際に、美容の方達の蓄積された25年くらいの歴史というのは変えられないので美容の人達のセンスを医療の人間が持っているのかということで看護師さんにそんなメイクができる人間はいないと言われることもありました。
ただ、メイクをするのにメイクの学校さんも、その人の骨格だったり、パーツの大きさだったり、バランスだったりというのを元にその人の生えている毛に合わせたベースを作っていくので、白い紙に理想を描き起こす訳ではないので大丈夫です。
お化粧のテクニックに近いのでしょうか?
絵に近いです。
その人をより、その人の求める理想により近づけるベースを作り上げるというのが、私達の仕事なのでその人の理想100%を提供する訳ではなく、理想に近くためのベースを作るお仕事になるので、センスも必要かと思います。